状況別のF値の設定
今回は、F値の設定についてメモの様に紹介します。
F値については、未だに迷うことが多いのですが、今回紹介するような数値で撮ることが多いです。
僕の場合は、ここを基準に撮影をしモニターで確認をしながら、細かい調整をしています。
ボケを大きくしたり、暗いところで手持ちで撮る場合
f1.4~f2.8にします。
カメラを買った時についてくるキットズームレンズの開放F値は3.5~5.6が一般的です。
そのため、開放F値が1.8~2.8となる単焦点レンズや、高価なズームレンズが必要になります。
良く言われる、「明るいレンズ」と言われる物です。
この範囲のf値を使うと背景を大きくボカした写真を撮ることができます。
また、暗い場所で手持ちで撮りたい時にも使えます。
背景がボケてます。
焦点距離:100mm / 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:100 /WB: 晴天
使用機材:Canon EOS kiss x8i /Canon EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
手持ちで夜景を撮影しました。
焦点距離:50mm / 絞り:F1.8 / シャッタースピード:1/50秒 / ISO:6400 /WB: 蛍光灯
使用機材:Canon EOS kiss x8i /Canon EF50mm F1.8 STM
シャッターチャンスを優先したい場合
f4~f5.6です。
背景がボケすぎず、手持ちでもブレの心配がない値です。
スナップ写真のように一瞬のチャンスを逃したくない時にいいです。
適度にボカすことができます。
焦点距離:75mm / 絞り:F5.0 / シャッタースピード:1/8秒 / ISO:400 /WB: 晴天
使用機材:Canon EOS kiss x8i /SIGMA 超望遠ズームレンズ APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS
シャープに撮る場合
f8~f11です。
風景などシャープに撮りたい時に使います。
この値になると、暗くなってきますので、手振れが起きやすいです。
三脚を使ったり、ISOを上げるなどの対応が必要です。
奥までピントが合っています。
焦点距離:70mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:10秒 / ISO:100 /WB: 2900
使用機材:Canon EOS kiss x8i /Canon EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM
光芒を出す、ボカしたくない、スローシャッターで撮る場合
f11~22はめいっぱいf値(絞り値)を大きくした設定で、特別な意図があるときに使います。
スローシャッターで「光の軌跡」や「水の流れ」を表現したいときに使います。
手前から奥までしっかりとピントがあった写真を撮りたい場合に使います。
光芒は、f値(絞り値)を大きくすればするほどハッキリ出てきます。
この範囲ではカメラに取り込む光の量が相当少ないので、手持ちで撮影するとブレブレ写真を量産してしまいます。
カメラを三脚にしっかり固定してから撮ることが必須です。
光芒が表現されています。
焦点距離:10mm / 絞り:F16 / シャッタースピード:15秒 / ISO:100 /WB: 2600
使用機材:Canon EOS kiss x8i /Canon EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM
最後に
今回は、F値について紹介しましたが、まずは「何をどう撮るか?」を明確にする必要があります。
被写体を見付けたら、一度立ち止まって考えるといいと思います。
ただし、毎回「何をどう撮るか?」が明確ではありません。
その場合は、撮影をしながら設定や構図を決めています。