被写体を止めて背景だけをブラす 流し撮りの設定
まだまだ練習が必要なのですが、流し撮りについて書きたいと思います。
撮影前に、自分でも見返せるようにしました。
流し撮りとは
シャッタースピードを遅くして、動いている物に合わせてカメラを動かして撮影する方法です。
このようにすることで、被写体を固定したまま背景をブラすことができます。
被写体のスピード感を強調したり、暗い時に明るさを確保する時に有効です。
焦点距離:203mm / 絞り:F7.1 / シャッタースピード:1/20秒 / ISO:800 /WB: 蛍光灯
使用機材:Canon EOS 5D Mark IV/SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS
上手く撮れると被写体は止まって、背景が流れた写真になります。
設定
F値
暗い時は開放にします。(F値を小さくします)
シャッタースピード
シャッタースピードは、1/125~1/10あたりが基本です。
ISO
ノイズが出ないように調整します。
ドライブモード
ブレやすいので、連写にします。
キャノン以外のメーカーの名称は、わかりませんが連写ができるように設定してください。
手ぶれ補正
レンズによっては 、流し撮りモードに切り替えられる場合があります。
お手持ちのレンズを確認してみてください。
焦点距離:93mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:400 /WB: 晴天
使用機材:Canon EOS 5D Mark IV/SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS
被写体の追い方
被写体の追い方というか体の動かし方について説明します。
姿勢は、降る方向の足を後ろに引き、脇を締めます。
そして、腰を回しながら被写体を追うとブレずに撮ることができます。
腰を回す時に被写体と同じスピードで水平に回すのが難しいと思います。
背景に注意する
せっかく上手く流し撮りができても、背景に余計な物が入ってしまうと台無しになります。
特に空港の展望デッキには、障害物が多いので注意が必要です。
こんな感じの写真です。
焦点距離:203mm / 絞り:F9 / シャッタースピード:1/15秒 / ISO:100 /WB: 晴天
使用機材:Canon EOS 5D Mark IV/SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS
左側にポールが入ってます。
撮影する前に、「どこからどこまで被写体を追うか」を確認するといいです。
夜間でしたら、なるべく明るい場所を背景にすると明るい写真になります。
コチラの写真は、背景を川崎工場地帯にしてみました。
明かりがあるので、華やかな感じになります。
焦点距離:203mm / 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/15秒 / ISO:3200 /WB: 蛍光灯
使用機材:Canon EOS 5D Mark IV/SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS
その他
昼間は、光量が多く露出オーバーになってしまう為、NDフィルターを使用します。
三脚を使用して水平に動かせるようにすると流し撮りしやすいそうです。
僕は、手持ちでしかしたことがありませんが…
練習方法
まずは、飛行機を確実に止められるシャッタースピードで着陸機を撮影するのが良いと思います。
理由は、離陸機は飛行機の大きさやルートに寄って飛びますしかし、着陸機はどの飛行機も4度の角度で降りてくるため、撮影がしやすいです。
まずは、飛行機に合わせてカメラを動かす感覚を覚えましょう。
そして、徐々にシャッタースピードを遅くしてみましょう。
夜は、ISOを上げるかシャッタースピードを遅くする必要があるので、曇りの日や夕方が練習しやすいです。
焦点距離:113mm / 絞り:F8 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:400 /WB: 晴天
使用機材:Canon EOS 5D Mark IV/SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS
最後に
流し撮りは、練習が必要なテクニックです。
ある程度時間が必要になります。
しかし、やみくもにやっても上達しませんので丁寧にシャッターを切った方が良いと思います。